熊本の地震速報 リアルタイム|8月6日の最新情報・住家被害1万6425棟/避難6737人・断水3万6880戸

この記事のポイント(8月6日時点)
- 7/28のM7.1・最大震度7から9日目。死者は38人(災害関連死の疑い・死因調査中を含む)で、県は新たに5人(いずれも八代市)の氏名を公表
- 住家被害は1万6425棟(8/6 18:00時点)に拡大。全壊699棟・大規模半壊20棟・半壊1025棟・一部破損6855棟・分類未確定7826棟
- 避難者は6737人・125カ所(県内12市町)。ピークは7/30の1万467人・415カ所
- 断水は約3万6880戸(4市町・8/6 14:00時点)。前日から6830戸減。停電は0戸
- 政府は今月末までの断水の完全解消を目標。残るのは配水池〜各家庭の「下流側」配水管
- 八代市で39.0度。統計開始以来の最高気温に並ぶ危険な暑さ。断水下での熱中症に厳重警戒
- 震度7・6強の8市町で、冷房が使えないなどの理由で開設できなかった指定避難所が少なくとも23カ所
- 台風13号が大東島地方に最接近。熊本県でも6日から風が強まる。傷んだ屋根・ブルーシート・ゆるんだ地盤に警戒
- 6日は最大震度4の地震が2回(07:59 天草・芦北 M5.1/19:49 熊本地方 M4.5)。今後1週間程度は震度5強程度以上に注意(気象庁)
- 九州新幹線 博多〜熊本は運転再開済み(本数減)。熊本〜鹿児島中央・在来線の宇土〜八代は8月中の再開が困難/肥薩おれんじ鉄道は8/10めどに代行バス
- 自治体をかたる義援金詐欺が発生。公式窓口以外への送金は絶対に避けてください
- 今も続く余震状況はページ上部のリアルタイムパネルで自動更新中
熊本の余震リアルタイム(自動更新)
(震度1以上)
- 読み込み中…
熊本県周辺で発生した地震を約60秒ごとに自動取得しています(出典:気象庁/P2P地震情報)。数値は速報値で、あとから更新されることがあります。
8月6日時点 熊本地震の最新状況
2026年7月28日16時27分ごろに発生した熊本県熊本地方を震源とするM7.1・最大震度7の地震(令和8年熊本地震)から9日目となりました。熊本県の8月6日の発表によると、災害関連死の疑いや死因を調査中の人を含めて38人が死亡しています。県はこの日、新たに5人(いずれも八代市在住)の犠牲者の氏名を公表しました。
この日いちばん大きく動いたのが住家被害です。調査の進展により8月6日午後6時時点で1万6425棟となり、前日の1万4000棟超からさらに増えました。内訳は全壊699棟、大規模半壊20棟、半壊1025棟、一部破損6855棟、分類が未確定のものが7826棟です。未確定分が半数近くを占めており、判定が進むにつれて全壊・半壊の棟数はさらに増える見通しです。被害は宇城市・八代市・氷川町など、震度7〜6強を観測した地域に集中しています。
避難者は県内12市町の避難所125カ所に6737人で、ピークだった7月30日(415カ所・1万467人)から大きく減りました。ただし6日は八代市で39.0度を観測し、統計を取り始めてからの最高気温に並ぶ危険な暑さとなりました。さらに、震度7・6強を観測した8つの市と町では、停電で冷房が使えない、もともと冷房がないなどの理由で開設できなかった指定避難所が少なくとも23カ所あったことも分かっています。冷房のない体育館が避難所の多くを占めるなか、熱中症対策が引き続き最大の課題です。
ライフラインは停電が0戸のまま、断水も8月6日午後2時時点で県内4市町の約3万6880戸まで減りました。前日から6830戸の減少で、8月3日の約7万7000戸からは半分以下です。国土交通省によると、浄水場周辺など「上流側」の復旧はおおむね完了し、残っているのは配水池から各家庭をつなぐ「下流側」の配水管です。政府は今月末までの完全解消を目標に掲げ、全国の自治体や工事業者が復旧にあたっています。給水は県内各地の給水所のほか、自衛隊・日本水道協会の給水車、海上保安庁の巡視船(八代港・三角港)が支えています。
天候にも注意が必要です。台風13号は6日に大東島地方へ最接近し、熊本県でも6日から風が強まっています。屋根が傷んだ家屋やブルーシートで覆った家屋は被害が広がりやすく、揺れで地盤がゆるんだ場所では少ない雨量でも土砂災害の危険が高まります。余震も、6日は午前7時59分ごろに天草・芦北地方でM5.1・最大震度4、午後7時49分ごろに熊本地方でM4.5・最大震度4が発生しており、活発な状態が続いています。気象庁は今後1週間程度、震度5強程度以上の地震に引き続き注意するよう呼びかけています。数値はいずれも速報値で、調査の進展にともない変わる可能性があります。
- 本震:7/28 16:27・M7.1・最大震度7(宇城市・氷川町)/震源の深さ約16km
- 人的被害:死者38人(8/6・熊本県発表)。新たに5人(いずれも八代市)の氏名を公表。けが人の集計は継続中
- 住家被害:1万6425棟(8/6 18:00時点)。全壊699/大規模半壊20/半壊1025/一部破損6855/未確定7826
- 避難:125カ所・6737人(県内12市町。ピークは7/30の415カ所・1万467人)
- 断水:約3万6880戸・4市町(8/6 14:00時点)。前日から6830戸減。政府は今月末までの完全解消を目標
- 停電:0戸(7/31夕方にほぼ解消)
- 暑さ:八代市で39.0度・統計開始以来の最高気温に並ぶ。県内各地で危険な暑さ
- 避難所:震度7・6強の8市町で、冷房が使えないなどの理由により開設できなかった指定避難所が少なくとも23カ所
- 天候:台風13号が大東島地方に最接近。熊本県でも6日から風が強まる
- 余震:8/6は最大震度4が2回(07:59 天草・芦北 M5.1/19:49 熊本地方 M4.5)。今後1週間程度は震度5強程度以上に注意
- 支援:ホテル避難(県内114施設を確保)・応急仮設住宅の建設が進行中。激甚災害「本激」指定の方針(8/3)
- 交通:九州新幹線 博多〜熊本は運転再開済み(本数減)。熊本〜鹿児島中央、在来線 宇土〜八代は8月中の再開が困難。肥薩おれんじ鉄道 八代〜水俣は8/10めどに代行バス
- 注意:自治体・支援団体をかたるなりすましメール・電話による義援金詐欺が発生
8月5日〜6日の主な動き(時系列)
8月6日は住家被害が1万6425棟に拡大し、断水は約3万6880戸まで減りました。一方で八代市で39.0度という統計開始以来の最高気温に並ぶ暑さとなり、台風13号の影響で風も強まっています。夜には最大震度4の地震も発生しました。おもな発表を新しい順にまとめています(報道・自治体発表・気象庁データにもとづく)。
| 時刻 | おもな動き |
|---|---|
| 8/6 21:06 | 熊本県が住家被害を発表。18時時点で1万6425棟(全壊699/大規模半壊20/半壊1025/一部破損6855/未確定7826)。新たに5人(いずれも八代市)の犠牲者の氏名を公表 |
| 8/6 19:49 | 熊本県熊本地方でM4.5・最大震度4(熊本市西区・南区、宇土市、宇城市、嘉島町) |
| 8/6 14:00 | 熊本県が被害状況を発表。断水4市町 約3万6880戸(前日比6830戸減)、避難者6737人(125カ所・12市町)、死者38人、停電0戸 |
| 8/6 日中 | 八代市で39.0度。統計を取り始めてからの最高気温に並ぶ。県内各地で危険な暑さ |
| 8/6 | 震度7・6強を観測した8市町で、停電や設備がないなどの理由により開設できなかった指定避難所が少なくとも23カ所あったことが判明 |
| 8/6 | 台風13号が大東島地方に最接近。熊本県でも6日から風が強まる。気象庁が強風・土砂災害への注意を呼びかけ |
| 8/6 07:59 | 熊本県天草・芦北地方でM5.1・最大震度4 |
| 〔8/5 14:00〕 | 県発表:死者38人・傷病者117人、避難者7155人(133カ所)、断水4万3710戸・給水所61カ所、停電0戸 |
| 〔8/5〕 | 国交省が「上流側」の復旧はおおむね完了と説明。高市首相が今月末までの断水の完全解消を関係閣僚に指示 |
| 〔8/4 夜〕 | ホテル避難の受け入れが開始。八代市内のホテルで最初の5人が入所(県内114施設を確保) |
| 〔8/4〕 | 発生1週間。気象庁が会見。1週間の地震は全国426回、熊本県では震度5弱が5回・震度4が18回。今後1週間程度は震度5強程度以上に注意 |
| 〔8/3〕 | 政府が激甚災害(本激)指定の方針を表明。熊本市の断水が復旧完了。応急仮設住宅の建設が始まる。防衛省が船舶「はくおうII」(約700人収容)の派遣を表明 |
| 〔8/1 21:47〕 | 熊本県熊本地方でM4.7・最大震度5弱(宇城市) |
| 〔7/31 夕方〕 | 停電がほぼ解消(九州電力送配電の見込みどおり) |
| 〔7/31 始発〕 | 九州新幹線 筑後船小屋〜熊本間が運転再開(本数を減らして運転)。JR九州は熊本〜鹿児島中央、在来線 宇土〜八代は8月中の再開が困難と発表 |
| 〔7/30〕 | 避難者がピークの415カ所・1万467人に |
| 〔本震〕7/28 16:27 | 熊本県熊本地方 M7.1・最大震度7(宇城市・氷川町)/深さ約16km |
※時刻は日本時間。被害・ライフラインの数値はいずれも速報値で、その後の調査・復旧により変動します。個々の地震の一覧は直近24時間の地震や上部のリアルタイムパネルで確認できます。
余震の推移(日別の回数と最大震度)と気象庁の見解
余震は増減を繰り返しながら、大局的には緩やかに減少しています。ただし8月6日は最大震度4の地震が2回発生しており、気象庁は地震活動は依然として活発な状態が続いているとしています。発生1週間の会見(8月4日)でも、今後1週間程度は震度5強程度以上の地震に引き続き注意するよう呼びかけました。会見によると、この1週間に全国で発生した地震は426回、うち熊本県では震度5弱が5回、震度4が18回観測されています。
| 日付 | 震度1以上の回数 | 最大震度(発生時刻・規模) | 震度5弱以上の回数 |
|---|---|---|---|
| 7月28日(本震当日) | 107回 | 7 16:27・M7.1 | 4回 |
| 7月29日 | 123回 | 5弱 22:19・M5.8 | 1回 |
| 7月30日 | 53回 | 震度4 22:47・M4.8 | 0回 |
| 7月31日 | 32回 | 震度3 16:50・M3.7 ほか | 0回 |
| 8月1日 | 31回 | 5弱 21:47・M4.7(宇城市) | 1回 |
| 8月2日 | 27回 | 震度4 01:07・M4.5(天草・芦北地方) | 0回 |
| 8月3日 | 14回 | 震度3 06:58・M2.8(熊本県熊本地方) | 0回 |
| 8月4日 | 20回 | 震度4(熊本県熊本地方) | 0回 |
| 8月5日 | 8回 | 震度1(熊本県熊本地方) | 0回 |
| 8月6日(集計中) | 集計中 | 4 07:59・M5.1(天草・芦北地方)/4 19:49・M4.5(熊本地方) | 0回 |
| 1週間の合計(気象庁会見・8/4) | 全国426回 | 震度7(本震) | 熊本県で震度5弱5回/震度4は18回 |
本震以降で最も大きかった余震は、7月29日22時19分のM5.8と、8月1日21時47分のM4.7(最大震度5弱・宇城市)です。8月5日はいったん8回・最大震度1まで落ち着きましたが、8月6日は震度4が2回と再び揺れが強まりました。震源は本震と同じ熊本地方と、天草・芦北地方の2つのエリアに集中しています。8月6日分は本ページの更新時点までの速報値です。
※日別の集計は気象庁「地震情報」の発表データ(熊本県内で震度1以上を観測した地震)を当編集部で集計したものです。1週間の合計は気象庁の会見発表(全国の回数)にもとづきます。気象庁の確定値とは異なる場合があります。
本震(7/28 16:27・M7.1)の震度分布
被害の中心となった本震では、宇城市・氷川町で最大震度7を観測しました。熊本市南区や益城町など広い範囲で震度6強〜6弱の激しい揺れとなり、九州のほぼ全域と中国・四国の一部でも揺れを観測しています(気象庁発表)。8月6日にも熊本市西区・南区、宇土市、宇城市、嘉島町などで震度4を観測しており、これらの地域を中心に余震が続いています。
| 震度 | おもな市町村 |
|---|---|
| 7 | 宇城市、氷川町 |
| 6強 | 熊本市南区、荒尾市、宇土市、美里町、益城町 |
| 6弱 | 合志市、大津町、西原村、御船町、上天草市、芦北町 |
| 5強 | 熊本市(中央区・東区・西区・北区)、山鹿市、菊池市、菊陽町、水俣市、天草市、(鹿児島県)薩摩川内市・長島町 ほか |
| 5弱 | 玉名市、和水町、山都町、阿蘇市、南阿蘇村、人吉市、あさぎり町、(長崎県)雲仙市・諫早市・南島原市、(鹿児島県)出水市・伊佐市、(福岡県)柳川市・大川市、(佐賀県)神埼市、(宮崎県)延岡市・西都市 ほか |
※気象庁の震度観測点にもとづく代表例です。同じ市町村内でも地盤により揺れの強さは異なります。震度4以下は九州全域・中国・四国の広い範囲で観測されました。
ライフラインの状況(停電・断水・ガス・通信)
停電は解消しています。熊本県の発表では8月6日時点で停電は0戸です。ピーク時に3万戸を超えた停電は、九州電力送配電の見込みどおり7月31日中に大部分が復旧しました。
断水は8月6日午後2時時点で県内4市町の約3万6880戸です。前日から6830戸減り、8月3日の約7万7000戸からは半分以下になりました。熊本市は8月3日に復旧が完了しています。国土交通省によると、浄水場周辺など「上流側」の復旧はおおむね終わり、残っているのは配水池から各家庭をつなぐ「下流側」の配水管で、全国の自治体や工事業者が復旧工事にあたっています。政府は今月末までの完全解消を目標に掲げています。ただし震度7を観測した宇城市は水道管の耐震適合率が数%にとどまり、また氷川町の浄水場が被災して天草方面へ送水できない問題も残っているため、地域によっては復旧が遅れる可能性があります。給水は県内各地の給水所のほか、自衛隊・日本水道協会の給水車が避難所や病院を回り、海上保安庁の巡視船が八代港・三角港で給水しています。
| 市町 | 断水の状況(8月6日 14:00時点) | 備考 |
|---|---|---|
| 八代市 | 断水が継続(県内で最大規模) | 複数カ所で応急給水/海保の巡視船が八代港で給水/水源地と配水池を結ぶ配管が破損 |
| 宇城市 | 断水が継続 | 応急給水を継続(配分量に上限あり)/水道の耐震適合率が低く長期化懸念 |
| 氷川町 | 断水が継続 | ダムと浄水場を結ぶ配管が破損し天草方面へ送水できず/三角港で巡視船が給水 |
| 熊本市 | 8月3日に復旧完了 | ピーク時は市内広域で断水 |
| 県内合計 | 約3万6880戸(4市町)/前日比6830戸減 | 「下流側」の配水管が復旧の焦点/今月末までの完全解消が目標 |
| 停電(参考) | 0戸(解消) | 7/31夕方にほぼ解消・8/6時点で0戸 |
※市町別の戸数は発表時点により変動します。最新の断水区域・給水所は各市町村の水道担当課の発表をご確認ください。
復旧状況と給水所の場所は時間単位で変わるため、各事業者・自治体が公表する一次情報を必ずご確認ください。ご自宅・避難先の住所や町名で検索できます。
断水が長引くときの備え
- 飲料水:1人1日3リットルが目安。給水は配分量に上限がある自治体が多いため、ポリタンクやリュックに入る袋型容器を複数用意すると効率的です。
- トイレ:断水中は水を流すと排水管の破損箇所からあふれる危険があります。簡易トイレの作り方を確認してください。
- 生活用水:浴槽の残り湯は流さず確保。手洗いはウェットティッシュ・アルコールで代替し、食器はラップをかけて使うと洗い水を節約できます。
- 熱中症対策:八代市で39.0度を記録した6日のような日は、水が貴重でも水分を控えるのは危険です。給水所で受け取る量に加え、支援物資の飲料も活用してこまめな水分・塩分補給を。
交通機関の運行状況(鉄道・高速道路・空港)
九州新幹線は博多〜熊本間が7月31日の始発から運転を再開し、本数を減らしながら運行を続けています。ただし熊本〜鹿児島中央間は線路や橋りょう、防音壁など200カ所を超える被害が見つかり、同区間および在来線の宇土〜八代間は8月中の運転再開が困難とJR九州が発表しています。高速道路も通行止めが続いています。移動前に必ず最新の運行・規制情報を確認してください。
| 区間・手段 | 8月6日時点の状況 | 確認先 |
|---|---|---|
| 九州新幹線 博多〜熊本 (筑後船小屋〜熊本) | 7/31始発から運転再開(本数を減らして運転) | JR九州 |
| 九州新幹線 熊本〜鹿児島中央 | 運転見合わせ。200カ所超の被害。8月中の運転再開は困難 | JR九州 |
| 在来線 宇土〜八代(鹿児島本線) | 8月中の運転再開は困難 | JR九州 |
| 在来線(鹿児島本線・豊肥本線ほか) | 一部区間で運転再開。区間運休・バス代行あり | JR九州 |
| 肥薩おれんじ鉄道 八代〜水俣 | 運転取りやめ。8月10日をめどに代行バス輸送を開始予定 | 肥薩おれんじ鉄道 |
| 熊本市電・路線バス | 折り返し運転・迂回運行が続く区間あり | 熊本市交通局 |
| 高速道路(九州自動車道ほか) | 通行止め継続。路面の段差・損傷の応急復旧が進行中 | NEXCO西日本/国交省 通れるマップ |
| 空の便 | 臨時便の設定など振替輸送で対応 | 阿蘇くまもと空港 |
| フェリー | 熊本〜島原・天草航路などは各社発表を確認 | 各フェリー会社 |
避難所・ホテル避難・給水所・生活支援情報の探し方
8月6日午後2時時点で、熊本県内では12市町の避難所125カ所に6737人が避難生活を送っています。ピークだった7月30日(415カ所・1万467人)から大きく減りましたが、6日は八代市で39.0度という統計開始以来の最高気温に並ぶ暑さとなり、冷房のない体育館での熱中症リスクは依然として高い状態です。
ホテル避難(旅館・ホテルへの二次避難)
避難生活の長期化と酷暑を受け、熊本県はホテル・旅館への二次避難(ホテル避難)用に県内114施設を確保しており、8月4日夜に八代市内のホテルで受け入れが始まりました。冷房・入浴設備のある施設に移ることで、熱中症やエコノミークラス症候群のリスクを大きく下げられます。対象条件・費用負担・申し込み方法は県および市町村が案内していますので、避難所の担当者かお住まいの市町村の窓口にご相談ください。
- 応急仮設住宅:県が建設を進めています。入居の申し込みには罹災証明書が必要になるのが一般的です。市町村の窓口で受付状況を確認してください。
- 船舶「はくおうII」:防衛省が派遣。約700人が収容でき、入浴・宿泊・食事の支援が受けられます。
- 空調のある教室の活用:文部科学省が、熱中症を防ぐため冷房のある教室などを避難所として活用するよう教育委員会に通知しています。
- 申し込みは罹災証明の有無を確認:制度によっては罹災証明書や罹災届出証明書が必要になります。手続きのセクションもあわせてご確認ください。
- 熊本県公式サイト … 県全体の被害・避難情報、各市町村へのリンク
- 熊本市/宇城市・氷川町・八代市など、お住まいの市町村サイト … 避難所一覧・給水所・支援窓口
- 内閣府 防災情報のページ … 国の支援制度・被害まとめ
避難所で気をつけたいこと(酷暑下の地震)
- 熱中症:冷房のない体育館は室温・湿度が特に上がります。6日は八代市で39.0度を観測しました。日中は水分と塩分をこまめに。高齢者・子どもは自覚しにくいため周囲が声をかけてください。実際に車中泊での熱中症による災害関連死の疑いも確認されています。冷房のある施設へのホテル避難も選択肢に入れてください。
- エコノミークラス症候群:車中泊が続くと血栓の危険。2〜3時間おきに体を動かし、水分を控えないこと。2016年の熊本地震でも車中泊による発症が問題になりました。
- 衛生・感染対策:断水下では手指消毒とマスクが有効。過去の災害では避難所でノロウイルスやインフルエンザが広がった例があります。体調不良は早めに避難所の救護担当へ。
- ペット同行:受け入れ条件は避難所ごとに異なります。ペットとの避難を参考にケージ・フードを用意。
- 在宅避難:自宅が安全なら在宅避難も選択肢。ただし物資・給水情報は市町村の発表を必ず確認してください。
激甚災害の指定・罹災証明書・支援金などの手続き
政府は8月3日、今回の地震で被害を受けた公共土木施設や農地などの復旧について、全国を対象とする「本激」として激甚災害に指定する方針を明らかにしました。指定されると、被災自治体が行う復旧事業への国の補助率が引き上げられ、道路・河川・農地・中小企業の復旧が進めやすくなります。ただし個人向けの支援(被災者生活再建支援金や税の減免など)は激甚災害の指定とは別の制度ですので、指定を待たずに市町村の窓口で手続きを進めてください。
8月6日午後6時時点で住家被害は1万6425棟に達し、うち7826棟は被害の分類が未確定です。罹災証明の申請も本格化しています。住宅や家財に被害を受けた場合、罹災(りさい)証明書が各種支援の入口になります。あとから申請しようとすると被害状況の証明が難しくなるため、片づける前に必ず写真を撮ってください。
| 制度・手続き | 内容 | 窓口 |
|---|---|---|
| 罹災証明書 | 住宅の被害程度(全壊・大規模半壊・半壊・一部損壊)を市町村が認定。支援金・減免・仮設住宅の申請に必要 | 市町村の担当課 |
| 被災者生活再建支援金 | 住宅が全壊・半壊などの世帯に支給。基礎支援金+加算支援金の構成 | 市町村(内閣府制度) |
| 災害義援金・見舞金 | 自治体・日赤などに寄せられた義援金の配分、自治体独自の見舞金 | 県・市町村 |
| ホテル避難(二次避難) | 県が確保した旅館・ホテルへの避難。県内114施設を確保し、8/4夜に八代市内のホテルで受け入れ開始 | 県・市町村/避難所の担当者 |
| 応急仮設住宅 | 県が建設を進行中。申し込みには罹災証明書が必要になるのが一般的 | 市町村 |
| 激甚災害の指定(本激) | 公共土木施設・農地・中小企業などの復旧事業に対する国庫補助のかさ上げ。個人向け支援とは別制度 | 国(自治体を通じて適用) |
| 公費解体・がれき処理 | 被害家屋の解体費用の公費負担、災害ごみの仮置場 | 市町村 |
| 地震保険の請求 | 火災保険に付帯した地震保険。契約者から保険会社へ連絡し損害調査を受ける | 保険会社・代理店 |
| 税・保険料の減免 | 国民健康保険料、固定資産税、公共料金などの減免・支払い猶予 | 市町村・各事業者 |
※制度の適用範囲・金額・受付期間は災害の指定状況や自治体により異なります。必ずお住まいの市町村の最新の案内をご確認ください。地震保険の考え方は 地震保険は必要か でも解説しています。
熊本県で強い地震が起きやすい理由
今回の地震は、九州内陸にある布田川(ふたがわ)断層帯・日奈久(ひなぐ)断層帯の周辺で発生しました。プレート境界型地震ではなく、陸域の浅い場所で起きる「内陸直下型地震」です。
陸の内部で断層がずれることで地震が発生します。震源が浅いため、規模のわりに強い揺れが地表を襲いやすいのが内陸直下型地震の特徴です。
これらの活断層では、2016年4月にもM7.3・最大震度7の平成28年熊本地震が発生しています。今回のM7.1はこれに匹敵する規模で、同じ活断層帯で再び非常に強い揺れをもたらしました。震源が浅い内陸直下型のため、震源に近い地域では建物被害や土砂災害のおそれがあり、余震にも十分な警戒が必要です。
2016年(平成28年)熊本地震との比較
今回の地震は、2016年4月の平成28年熊本地震と同じ布田川・日奈久断層帯の周辺で発生し、規模も震度も近い水準です。2016年は4月14日のM6.5(前震)の2日後に、M7.3の本震が発生し、前震で耐えた建物が本震で倒壊するという被害が広がりました。「大きな地震のあとに、さらに大きな地震が起きることがある」という教訓です。
| 2026年(令和8年) | 2016年(平成28年) | |
|---|---|---|
| 発生日時 | 7月28日 16:27 | 4月14日 21:26(前震)/4月16日 1:25(本震) |
| 規模 | M7.1 | M6.5(前震)/M7.3(本震) |
| 最大震度 | 震度7(宇城市・氷川町) | 震度7(益城町で2回) |
| 震源の深さ | 約16km | 約11km(前震)/約12km(本震) |
| タイプ | 内陸直下型(活断層) | 内陸直下型(活断層) |
| 季節の影響 | 真夏=熱中症・停電時の暑さ対策が課題 | 春=夜間の冷え、その後の梅雨による土砂災害 |
断層帯そのものの詳しい解説は 布田川・日奈久断層帯とは、内陸直下型と海溝型の違いは 直下型地震と海溝型地震の違い をご覧ください。
今後の注意点・身の守り方
気象庁は、この地域では過去に大地震の発生から1週間程度の間に同程度の地震が続発した事例があるとして、今後1週間程度は震度5強程度以上の地震に引き続き注意するよう呼びかけています。8月6日には最大震度4の地震が2回発生しました。あわせて八代市で39.0度という危険な暑さが続き、台風13号の影響で風も強まっています。地盤がゆるんだ状態で雨が降れば土砂災害の危険も高まります。次の点に気をつけてください。
- 熱中症に注意:6日は八代市で統計開始以来の最高気温に並ぶ39.0度を観測しました。断水や屋外避難が続くと熱中症のリスクが高まります。こまめな水分・塩分補給を。冷房のある施設への避難(ホテル避難・クーリングシェルター)も検討してください。
- 台風13号の強風に警戒:熊本県でも6日から風が強まっています。地震で傷んだ屋根やブルーシート、はがれかけた外壁、置いたままの資材は飛散の危険があるため、可能な範囲で早めに固定・撤去を。屋根の上での作業は無理をしないでください。
- 大雨・土砂災害に警戒:揺れで地盤がゆるんでいるため、少ない雨量でも土砂災害が起きやすくなっています。気象情報と避難情報をこまめに確認してください。
- 避難所は「開設中」かを確認:冷房が使えないなどの理由で開設できない指定避難所が少なくとも23カ所ありました。向かう前に市町村の発表を確認してください。
- 家具の固定・落下物の確認:寝る場所の近くに倒れてくる家具がないか確認しましょう。
- 避難経路と持ち出し品:玄関までの通路をふさがない、非常持ち出し袋をすぐ持てる場所に。
- 土砂災害・ブロック塀に注意:揺れで地盤がゆるんでいる場合があります。斜面や古い塀に近づかない。
- 緊急地震速報が鳴ったら:まず頭を守り、丈夫な机の下などで身の安全を確保してください。
▶ 熊本県の地震情報(リアルタイム)は 熊本県の地震ページ でも確認できます。前回の詳報は 8月5日 熊本地震まとめ、発生当日の詳報は 7月28日 M7.1・最大震度7の地震まとめ をご覧ください。
デマ・偽情報への注意
大きな地震のあとは、SNSで偽の被害写真や、根拠のない「次に地震が来る」予言が必ず拡散します。2016年の熊本地震では「動物園からライオンが逃げた」という虚偽投稿が広まり、救助活動の妨げになりました。生成AIで作られた偽の被災画像も増えています。
- 日時・場所が具体的に書かれた地震予知は科学的に不可能です。気象庁も「地震の日時を特定した予知はできない」と明言しています。
- 出典を確認する:気象庁・自治体・報道機関の一次発信か。伝聞(「知り合いが言っていた」)は拡散しない。
- 画像は要注意:過去の別の災害の写真や、AI生成画像が「今の熊本」として流れます。文字の崩れ・不自然な影は生成画像のサイン。
- 救助要請の転載:解決済みの要請が拡散し続けると混乱します。転載よりも119への通報を。
- 義援金の詐欺:8月に入り、自治体や支援団体になりすましたメール・電話による義援金詐欺が実際に確認されています。SNSのDMや個人名義の口座への振込依頼は詐欺を疑い、自治体・日赤など公式の窓口を通してください。折り返しの連絡は、届いたメールや着信の番号ではなく公式サイトに載っている番号にかけ直してください。
緊急連絡先・公式情報
| 用途 | 連絡先 | 備考 |
|---|---|---|
| 火事・救急・救助 | 119 | 消防。けが人・火災・閉じ込めなど |
| 事件・事故 | 110 | 警察。危険・不審・交通事故など |
| 海の事故・津波被害 | 118 | 海上保安庁。海での遭難・流された等 |
| 警察相談(緊急でない) | #9110 | 各都道府県警の相談専用ダイヤル |
| 災害用伝言ダイヤル | 171 | 録音は「1」、再生は「2」。安否確認に |
公式の防災・地震情報
- 気象庁 防災情報(地震・津波・警報) … 震度・震源・津波の一次情報
- 内閣府 防災情報のページ … 国の防災情報・支援制度
- Web171(災害用伝言板) … インターネットで安否登録・確認
- 熊本県公式ホームページ … 県・各市町村の避難情報や被害情報
安否確認の詳しい使い方は 災害用伝言ダイヤル171・Web171の使い方 もご覧ください。