「直下型地震」と「海溝型地震」という言葉はニュースでよく聞きますが、何がどう違うのでしょうか?発生のメカニズム・揺れ方・津波リスク・日本での代表例を比較しながらわかりやすく解説します。
地震は発生場所と原因によって大きく2種類に分けられます。日本はどちらのタイプの地震も頻繁に発生する特殊な地理的条件に置かれています。
直下型地震(内陸地震)は、陸地の地下にある活断層が急激にずれ動くことで発生します。日本には約2,000本以上の活断層があり、それぞれが将来動く可能性を持っています。
活断層の上や近傍が特に危険です。中央構造線(近畿〜九州)、糸魚川-静岡構造線(新潟〜静岡)、立川断層帯(東京)など、主要都市の近くにも多くの活断層があります。
海溝型地震(プレート境界型地震)は、海洋プレートが陸プレートの下に沈み込むことで蓄積されたひずみが一気に解放されて起きます。日本列島は4枚のプレートが複雑に接しており、太平洋側・フィリピン海側にそれぞれ巨大地震の震源域があります。
| 項目 | 直下型(内陸型) | 海溝型(プレート境界型) |
|---|---|---|
| 発生場所 | 陸地の活断層 | 海底のプレート境界 |
| 震源の深さ | 浅い(10〜30km程度) | やや深い〜深い(10〜100km超) |
| マグニチュード | M7前後が多い | M8〜9クラスも起こる |
| 揺れの範囲 | 狭い・局所的 | 広い・広域 |
| 揺れの性質 | 激しく短い(キラーパルス) | 長く大きな揺れが続く |
| 津波リスク | 低い(例外あり) | 高い |
| 繰り返し周期 | 数百年〜数千年 | 100〜200年 |
| 日本の代表例 | 阪神淡路大震災・熊本地震 | 東日本大震災・南海地震 |
1995年1月17日、兵庫県南部地震(M7.3)が早朝5時46分に発生。野島断層を震源とする典型的な直下型地震で、震源は深さ約16km。神戸・西宮・芦屋などを中心に震度7を記録し、建物の倒壊・火災で6,434人が亡くなりました。
直下型の特徴である「狭い範囲への集中した被害」が顕著に現れた地震で、旧耐震基準(1981年以前)の建物の多くが倒壊しました。
2011年3月11日、三陸沖を震源とするM9.0の超巨大地震。日本海溝のプレート境界が500km以上にわたって一気にすべり、最大で40m以上の津波が沿岸を襲いました。死者・行方不明者は約2万2,000人にのぼり、そのほとんどが津波による犠牲でした。
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