日本では約1,600万頭の犬猫が飼われています。大地震のとき、ペットをどうするか—事前に準備していないと、いざというときに対応できません。同行避難の基本から、ペット防災袋の中身、避難所での注意点まで解説します。
ペットの避難には「同行避難」と「同伴避難」という言葉があり、意味が異なります。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 同行避難 | 飼い主がペットと一緒に避難所まで移動すること。避難所内でのペット受け入れとは別問題。 |
| 同伴避難 | 避難所内にペットと一緒にいられること。対応している避難所は限られる。 |
「同行避難」はすべての飼い主が行うべきことですが、「同伴避難(避難所内でペットと一緒)」は避難所によって異なります。環境省は同行避難を推奨していますが、すべての避難所がペットを受け入れるとは限りません。
多くの避難所では、ペットは「屋外の専用スペース」に預ける形になります。人とペットが同じ室内にいられる「ペット同伴可」の避難所は少数派です。
こうした課題から、ペットの受け入れ体制は自治体・避難所ごとに大きく異なります。事前に「地域の避難所でペットはどう扱われるか」を確認しておくことが必要です。
人間の非常持ち出し袋とは別に、ペット専用の袋を用意しましょう。すぐ持ち出せる場所に置いておくことが重要です。
地震が起きると、動物は強い恐怖で逃げようとします。普段からキャリーケースに慣れさせておくことで、いざというときにスムーズに入れられます。キャリーを「安心できる場所」として認識させるため、日頃から食事やおやつをキャリー内で与える訓練が効果的です。
ワクチン接種・フィラリア予防・ノミダニ対策を最新の状態に保ちましょう。避難所でのペットの受け入れ条件として「ワクチン接種済み」を求める施設が多いです。接種証明書のコピーをペットの防災袋に入れておきましょう。
地震の混乱でペットが逃げ出すことがあります。迷子になっても戻ってこられるよう、事前に対策をしておきましょう。
2022年6月から、ブリーダー・ペットショップで販売される犬猫へのマイクロチップ装着が義務化されました。既存のペットも任意で装着できます(動物病院で数千円)。環境省の「犬と猫のマイクロチップ情報登録」に登録しておくと、迷子・被災時に身元確認ができます。
ペットの顔・体全体・特徴(毛色・模様・体の傷)がわかる写真を複数枚、スマートフォンと紙(防災袋)に入れておきます。迷子ポスター作成に役立ちます。
避難所にペットを連れて行けない場合や、長期避難になった場合に備えて、ペットを預けられる先を事前に把握しておきましょう。