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コラム

熊本の地震速報 リアルタイム|8月4日で発生1週間・死者38人/住宅被害1.3万棟・断水4.4万戸

初出:2026年8月4日 更新:2026年8月4日 令和8年熊本地震
熊本の地震速報 リアルタイム 8月4日・発生1週間の最新情報(死者38人/住宅被害1万3690棟・断水4万4380戸)
このページは8月4日(発生1週間)時点の情報です。最新のまとめは 8月5日 熊本地震まとめ(死者38人・避難7155人・断水4万3710戸/停電解消・ホテル避難開始) をご覧ください。

この記事のポイント(8月4日時点・発生1週間)

  • 7/28のM7.1・最大震度7から8月4日で発生1週間死者38人(災害関連死の疑い・死因調査中を含む)
  • 住宅被害は1万3690棟に拡大(全半壊1744棟・一部破損6068棟)。宇城市約4600棟、八代市約2500棟、氷川町1261棟
  • 避難者は7538人・140カ所(ピークは7/30の1万467人・415カ所)。熊本市は8月に入って初の酷暑日
  • 断水は約4万4380戸・4市町(8/4 14:00時点)。8/3の約7.7万戸から大幅減で、熊本市は8/3に復旧完了。残りも8月末までに応急復旧の見込み
  • 政府が激甚災害(本激)に指定する方針を表明。公共土木施設・農地などの復旧に国の補助が上乗せ
  • ホテル避難として県内114施設を確保・289件の申し込み。防衛省は宿泊・入浴支援ができる船舶「はくおうII」(約700人収容)を派遣
  • 気象庁会見:この1週間で全国426回の地震。熊本県では震度5弱が5回・震度4が18回で活発な状態が継続。今後1週間程度は震度5強程度以上に注意
  • 九州新幹線 博多〜熊本は運転再開済み(本数減)。熊本〜鹿児島中央・在来線の宇土〜八代は8月中の再開が困難
  • 自治体をかたる義援金詐欺(なりすましメール・電話)が発生。公式窓口以外への送金は絶対に避けてください
  • 今も続く余震状況はページ上部のリアルタイムパネルで自動更新中

熊本の余震リアルタイム(自動更新)

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熊本県周辺で発生した地震を約60秒ごとに自動取得しています(出典:気象庁/P2P地震情報)。数値は速報値で、あとから更新されることがあります。

8月4日時点 熊本地震の最新状況(発生から1週間)

2026年7月28日16時27分ごろに発生した熊本県熊本地方を震源とするM7.1・最大震度7の地震(令和8年熊本地震)から、8月4日でちょうど1週間が経ちました。8月4日時点で、災害関連死の疑いや死因を調査中の人を含めて38人が死亡しています。内訳はイオンモール熊本の爆発で7人、日本製紙八代工場の煙突倒壊で9人、熱中症関連死の疑いが1人、死因を調査中の人が1人などです。

調査が進むにつれて住宅被害は1万3690棟まで拡大しました。うち全半壊が1744棟、一部破損が6068棟で、市町別では宇城市で約4600棟、八代市で約2500棟、氷川町で1261棟と、震度7を観測した地域に集中しています。避難者は県内140カ所に7538人で、ピークだった7月30日(415カ所・1万467人)からは3割弱まで減りました。ただし熊本市は8月に入って初の酷暑日となり、冷房のない体育館での熱中症対策が引き続き最大の課題です。

ライフラインは大きく改善しました。停電は7月31日夕方にほぼ解消し、断水も8月4日午後2時時点で約4万4380戸・4市町と、8月3日の約7万7000戸から大幅に減っています。熊本市は8月3日に復旧が完了し、残る八代市・宇城市などについても8月末までに応急復旧が終わる見込みが示されました。

支援の枠組みも動き出しています。政府は今回の地震を激甚災害(本激)に指定する方針を表明し、公共土木施設や農地などの復旧に国の補助が上乗せされます。熊本県は避難生活の長期化に備えてホテル・旅館への二次避難(ホテル避難)用に県内114施設を確保し、8月4日時点で289件の申し込みを受け付けています。防衛省は入浴・宿泊・食事の支援ができる約700人収容の船舶「はくおうII」を派遣、文部科学省も熱中症を防ぐため空調のある教室を避難所に活用するよう教育委員会に通知しました。

余震は続いています。気象庁が8月4日に開いた会見によると、この1週間に全国で発生した地震は426回、熊本県では震度5弱が5回、震度4が18回(4日朝の地震を含む)で、活動が活発な状態が続いています。気象庁は今後1週間程度、震度5強程度以上の地震に引き続き注意するよう呼びかけています。数値はいずれも速報値で、調査の進展にともない変わる可能性があります。

死者(8/4時点)
38人
災害関連死の疑い含む
住宅被害(8/4)
1万3690棟
全半壊1744棟
避難者(8/4時点)
7538人
140カ所/ピークの約7割減
断水(8/4 14:00)
約4.4万戸
月内に応急復旧見込み
1週間が経った今も「同規模の地震」への警戒が必要です。気象庁は、この地域では過去に大地震の発生から1週間程度の間に同程度の地震が続発した事例があるとして、今後1週間程度は震度5強程度以上の地震に注意するよう呼びかけています。断水と酷暑も続いており、避難所・車中泊ともに熱中症とエコノミークラス症候群への対策が欠かせません。ひび割れや傾きのある建物・塀には近づかないでください。
8月4日時点(発生1週間)の主なポイント
  • 本震:7/28 16:27・M7.1・最大震度7(宇城市・氷川町)/震源の深さ約16km
  • 人的被害:死者38人(災害関連死の疑い・死因調査中を含む)。イオンモール熊本7人、日本製紙八代工場9人、熱中症関連死疑い1人、調査中1人
  • 住宅被害:1万3690棟(全半壊1744棟・一部破損6068棟)。宇城市約4600棟、八代市約2500棟、氷川町1261棟
  • 避難:140カ所・7538人(ピークは7/30の415カ所・1万467人)。熊本市は8月初の酷暑日
  • 断水:約4万4380戸・4市町(8/4 14:00時点)。熊本市は8/3に復旧完了、残りも8月末までに応急復旧の見込み
  • ホテル避難:県内114施設を確保、289件の申し込み。防衛省が船舶「はくおうII」(約700人収容)を派遣
  • 激甚災害:公共土木施設・農地などの復旧について「本激」に指定する方針
  • 停電:7/31夕方にほぼ解消
  • 余震:1週間で全国426回。熊本県は震度5弱5回・震度4が18回。今後1週間程度は震度5強程度以上に注意
  • 交通:九州新幹線 博多〜熊本は運転再開済み(本数減)。熊本〜鹿児島中央、在来線 宇土〜八代は8月中の再開が困難。高速道路は通行止め継続
  • 注意:自治体・支援団体をかたるなりすましメール・電話による義援金詐欺が発生

8月3日〜4日の主な動き(時系列)

発生から1週間となった8月4日は、断水が約4万4380戸まで減り、月内の応急復旧見込みが示された一方、住宅被害は1万3690棟に拡大しました。政府は激甚災害(本激)指定の方針を表明し、県はホテル避難の受け入れを本格化。気象庁は1週間の会見で引き続き震度5強程度以上に注意を呼びかけました。おもな発表を新しい順にまとめています(報道・自治体発表・気象庁データにもとづく)。

時刻おもな動き
8/4 16:00気象庁が発生1週間の記者会見。この1週間の地震は全国で426回。熊本県では震度5弱が5回、震度4が18回で活発な状態が継続今後1週間程度は震度5強程度以上に注意。猛暑と台風の影響にも警戒を呼びかけ
8/4 14:00断水は4市町・約4万4380戸まで減少(8/3の約7.7万戸から大幅減)。月内に応急復旧が完了する見込み
8/4住宅被害は1万3690棟に拡大(全半壊1744棟・一部破損6068棟)。宇城市約4600棟、八代市約2500棟、氷川町1261棟
8/4避難者は140カ所・7538人(ピークは7/30の415カ所・1万467人)。ホテル避難用に県内114施設を確保し289件の申し込み
8/4熊本市は8月に入って初の酷暑日。避難所・車中泊での熱中症対策を強く呼びかけ
8/4 朝熊本県内で震度4の地震。1週間で震度4以上は18回目
8/3政府が激甚災害(本激)指定の方針を表明。公共土木施設や農地などの復旧に国の補助を上乗せ
8/3熊本市の断水が復旧完了。防衛省が宿泊・入浴・食事支援ができる船舶「はくおうII」(約700人収容)の派遣を表明。文科省は空調のある教室の避難所活用を教育委員会に通知
8/3自治体・支援団体になりすました義援金詐欺のメール・電話が確認される
〔8/2〕氷川町の浄水場被災で天草方面へ送水できない状態が判明。車中泊中の熱中症による災害関連死の疑いを初めて確認
〔8/1 21:47〕熊本県熊本地方でM4.7・最大震度5弱(宇城市)
〔7/31 夕方〕停電がほぼ解消(九州電力送配電の見込みどおり)
〔7/31 日中〕JR九州が熊本〜鹿児島中央、在来線 宇土〜八代は8月中の運転再開が困難と発表(線路・橋りょうなど200カ所超の被害)
〔7/31 始発〕九州新幹線 筑後船小屋〜熊本間が運転再開(本数を減らして運転)
〔7/30〕避難者がピークの415カ所・1万467人
〔本震〕7/28 16:27熊本県熊本地方 M7.1・最大震度7(宇城市・氷川町)/深さ約16km

※時刻は日本時間。被害・ライフラインの数値はいずれも速報値で、その後の調査・復旧により変動します。個々の地震の一覧は直近24時間の地震や上部のリアルタイムパネルで確認できます。

余震の推移(日別の回数と最大震度)と気象庁の見解

気象庁は8月4日、発生から1週間を受けて記者会見を開きました。この1週間に全国で発生した地震は426回、そのうち熊本県では震度5弱を観測した地震が5回、震度4が18回(8月4日朝の地震を含む)発生しており、活動は活発な状態が続いているとしています。回数自体は本震直後の水準から大きく減っていますが、規模の大きな地震がまだ起きうる状態です。

日付震度1以上の回数最大震度(発生時刻・規模)震度5弱以上の回数
7月28日(本震当日)107回7 16:27・M7.14回
7月29日123回5弱 22:19・M5.81回
7月30日53回震度4 22:47・M4.80回
7月31日32回震度3 16:50・M3.7 ほか0回
8月1日31回5弱 21:47・M4.7(宇城市)1回
8月2日集計中震度4 01:07・M4.5(天草・芦北地方)0回
8月3日集計中震度3 06:58・M2.8(熊本県熊本地方)0回
8月4日(集計中)集計中震度4(4日朝・熊本県熊本地方)0回
1週間の合計(気象庁会見)全国426回震度7(本震)熊本県で震度5弱5回/震度4は18回

本震以降で最も大きかった余震は、7月29日22時19分のM5.8と、8月1日21時47分のM4.7(最大震度5弱・宇城市)です。8月2日以降は震度4以下で推移していますが、8月4日朝にも震度4の地震が発生しており、揺れが収まったわけではありません。震源は本震と同じ熊本地方と、天草・芦北地方の2つのエリアに集中しています。8月4日分は本ページの更新時点までの速報値です。

「1週間たったから安全」ではありません。気象庁は、この地域では過去に大地震の発生から1週間程度の間に同程度の地震が続発した事例があるとして、揺れの強かった地域では引き続き震度5強程度以上の地震に注意するよう呼びかけています。2016年の熊本地震でも、最初の地震(M6.5・震度7)の28時間後により大きなM7.3の地震が発生しました。余震の減り方は一直線ではありません。詳しくは 余震はいつまで続くのか をご覧ください。

※日別の集計は気象庁「地震情報」の発表データ(熊本県内で震度1以上を観測した地震)を当編集部で集計したものです。1週間の合計は気象庁の会見発表(全国の回数)にもとづきます。気象庁の確定値とは異なる場合があります。

本震(7/28 16:27・M7.1)の震度分布

被害の中心となった本震では、宇城市・氷川町で最大震度7を観測しました。熊本市南区や益城町など広い範囲で震度6強〜6弱の激しい揺れとなり、九州のほぼ全域と中国・四国の一部でも揺れを観測しています(気象庁発表)。8月4日時点でも、これらの地域を中心に余震が続いており、1週間で震度4以上を18回観測しています。

震度おもな市町村
7宇城市、氷川町
6強熊本市南区、荒尾市、宇土市、美里町、益城町
6弱合志市、大津町、西原村、御船町、上天草市、芦北町
5強熊本市(中央区・東区・西区・北区)、山鹿市、菊池市、菊陽町、水俣市、天草市、(鹿児島県)薩摩川内市・長島町 ほか
5弱玉名市、和水町、山都町、阿蘇市、南阿蘇村、人吉市、あさぎり町、(長崎県)雲仙市・諫早市・南島原市、(鹿児島県)出水市・伊佐市、(福岡県)柳川市・大川市、(佐賀県)神埼市、(宮崎県)延岡市・西都市 ほか

※気象庁の震度観測点にもとづく代表例です。同じ市町村内でも地盤により揺れの強さは異なります。震度4以下は九州全域・中国・四国の広い範囲で観測されました。

ライフラインの状況(停電・断水・ガス・通信)

停電は7月31日夕方にほぼ解消しました。ピーク時に3万戸を超えた停電は、九州電力送配電の見込みどおり31日中に大部分が復旧しています。

断水も大きく改善しました。8月4日午後2時時点で、断水は八代市・宇城市など県内4市町・約4万4380戸まで減っています。8月3日時点の約7万7000戸からほぼ半減し、熊本市は8月3日に復旧が完了しました。残る地域についても8月末までに応急復旧が終わる見込みが示されています。ただし震度7を観測した宇城市は水道管の耐震適合率が数%にとどまり、また氷川町の浄水場が被災して天草方面へ送水できない問題も残っているため、地域によっては復旧が遅れる可能性があります。給水支援は国交省・自衛隊・日本水道協会の給水車 計約130台が避難所や病院を回るほか、海上保安庁の巡視船が八代港・三角港で給水しています。

市町断水の状況(8月4日 14:00時点)備考
八代市断水が継続(県内で最大規模)複数カ所で応急給水/海保の巡視船が八代港で給水
宇城市断水が継続応急給水を継続(配分量に上限あり)/水道の耐震適合率が低く長期化懸念
宇土市・氷川町ほか一部地域で断水が継続氷川町の浄水場被災で天草方面へ送水できず/三角港で巡視船が給水
熊本市8月3日に復旧完了ピーク時は市内広域で断水
県内合計4市町・約4万4380戸(8/3は約7万7000戸)8月末までに応急復旧が完了する見込み
停電(参考)7/31夕方にほぼ解消九州電力送配電の見込みどおり復旧

※市町別の戸数は発表時点により変動します。最新の断水区域・給水所は各市町村の水道担当課の発表をご確認ください。

復旧状況と給水所の場所は時間単位で変わるため、各事業者・自治体が公表する一次情報を必ずご確認ください。ご自宅・避難先の住所や町名で検索できます。

⚡ 停電

九州電力送配電の停電情報。市町村・町名単位で停電軒数と復旧見込みを確認できます。

九州電力送配電 停電情報 ›
💧 断水・給水

断水区域と応急給水所の場所は市町村の水道担当が公表します。八代市・宇城市・熊本市などは自治体サイトで随時更新。

熊本市上下水道局 ›
🔥 都市ガス

供給停止区域・復旧作業の進捗。開栓には事業者の立ち入り作業が必要です。

西部ガス ›
📱 通信・Wi-Fi

基地局の停波状況と、災害時に無料開放される公衆無線LAN「00000JAPAN」の案内。

00000JAPAN(無料Wi-Fi)›
停電が復旧するときの通電火災に注意。停電の解消が進む今がもっとも危険な時間帯です。避難で家を離れるときはブレーカーを落とすのが基本。倒れた電気ストーブや傷んだ配線に通電すると出火のおそれがあります。詳しくは 感震ブレーカーと通電火災 をご覧ください。

断水が長引くときの備え

  • 飲料水:1人1日3リットルが目安。給水は配分量に上限がある自治体が多いため、ポリタンクやリュックに入る袋型容器を複数用意すると効率的です。
  • トイレ:断水中は水を流すと排水管の破損箇所からあふれる危険があります。簡易トイレの作り方を確認してください。
  • 生活用水:浴槽の残り湯は流さず確保。手洗いはウェットティッシュ・アルコールで代替し、食器はラップをかけて使うと洗い水を節約できます。
  • 熱中症対策:水が貴重でも水分を控えるのは危険です。給水所で受け取る量に加え、支援物資の飲料も活用してこまめな水分・塩分補給を。

交通機関の運行状況(鉄道・高速道路・空港)

九州新幹線は博多〜熊本間が7月31日の始発から運転を再開し、本数を減らしながら運行を続けています。ただし熊本〜鹿児島中央間は線路や橋りょう、防音壁など200カ所を超える被害が見つかり、同区間および在来線の宇土〜八代間は8月中の運転再開が困難とJR九州が発表しています。高速道路も通行止めが続いています。移動前に必ず最新の運行・規制情報を確認してください。

区間・手段8月4日時点の状況確認先
九州新幹線 博多〜熊本
(筑後船小屋〜熊本)
7/31始発から運転再開(本数を減らして運転)JR九州
九州新幹線 熊本〜鹿児島中央運転見合わせ。200カ所超の被害。8月中の運転再開は困難JR九州
在来線 宇土〜八代(鹿児島本線)8月中の運転再開は困難JR九州
在来線(鹿児島本線・豊肥本線ほか)一部区間で運転再開。区間運休・バス代行ありJR九州
熊本市電・路線バス折り返し運転・迂回運行が続く区間あり熊本市交通局
高速道路(九州自動車道ほか)通行止め継続。路面の段差・損傷の応急復旧が進行中NEXCO西日本国交省 通れるマップ
空の便臨時便の設定など振替輸送で対応阿蘇くまもと空港
フェリー熊本〜島原・天草航路などは各社発表を確認各フェリー会社
車で移動する場合:路面の段差・陥没、落石、信号停止に注意し、速度を落としてください。緊急車両の通行を妨げないよう、渋滞区間への流入は避け、やむを得ず路上に停める場合はキーを付けたまま・ドアロックせずにしてください。運転中に地震が起きたら

避難所・ホテル避難・給水所・生活支援情報の探し方

8月4日時点で、熊本県内では140カ所の避難所に7538人が避難生活を送っています。ピークだった7月30日(415カ所・1万467人)からは3割弱まで減りましたが、熊本市は8月に入って初の酷暑日となり、冷房のない体育館での熱中症リスクは依然として高い状態です。避難所の開設状況、給水所の場所、ごみ・し尿の収集、入浴支援などは市町村ごとに発表されます。県のサイトが各市町村の発表をまとめているため、まずは県→市町村の順にたどるのが確実です。

ホテル避難(旅館・ホテルへの二次避難)

避難生活の長期化と酷暑を受け、熊本県はホテル・旅館への二次避難(ホテル避難)用に県内114施設を確保し、8月4日時点で289件の申し込みを受け付けています。冷房・入浴設備のある施設に移ることで、熱中症やエコノミークラス症候群のリスクを大きく下げられます。対象条件・費用負担・申し込み方法は県および市町村が案内していますので、避難所の担当者かお住まいの市町村の窓口にご相談ください。

  • 船舶「はくおうII」:防衛省が派遣。約700人が収容でき、入浴・宿泊・食事の支援が受けられます。
  • 空調のある教室の活用:文部科学省が、熱中症を防ぐため冷房のある教室などを避難所として活用するよう教育委員会に通知しています。
  • 申し込みは罹災証明の有無を確認:制度によっては罹災証明書や罹災届出証明書が必要になります。手続きのセクションもあわせてご確認ください。

避難所で気をつけたいこと(酷暑下の地震)

  • 熱中症:冷房のない体育館は室温・湿度が特に上がります。熊本市は8月に入って初の酷暑日となりました。日中は水分と塩分をこまめに。高齢者・子どもは自覚しにくいため周囲が声をかけてください。実際に車中泊での熱中症による災害関連死の疑いも確認されています。冷房のある施設へのホテル避難も選択肢に入れてください。
  • エコノミークラス症候群:車中泊が続くと血栓の危険。2〜3時間おきに体を動かし、水分を控えないこと。2016年の熊本地震でも車中泊による発症が問題になりました。
  • 衛生・感染対策:断水下では手指消毒とマスクが有効。体調不良は早めに避難所の救護担当へ。
  • ペット同行:受け入れ条件は避難所ごとに異なります。ペットとの避難を参考にケージ・フードを用意。
  • 在宅避難:自宅が安全なら在宅避難も選択肢。ただし物資・給水情報は市町村の発表を必ず確認してください。

激甚災害の指定・罹災証明書・支援金などの手続き

政府は8月3日、今回の地震で被害を受けた公共土木施設や農地などの復旧について、全国を対象とする「本激」として激甚災害に指定する方針を明らかにしました。指定されると、被災自治体が行う復旧事業への国の補助率が引き上げられ、道路・河川・農地・中小企業の復旧が進めやすくなります。ただし個人向けの支援(被災者生活再建支援金や税の減免など)は激甚災害の指定とは別の制度ですので、指定を待たずに市町村の窓口で手続きを進めてください。

8月4日時点で住宅被害は1万3690棟(全半壊1744棟・一部破損6068棟)が確認され、罹災証明の申請も本格化しています。住宅や家財に被害を受けた場合、罹災(りさい)証明書が各種支援の入口になります。あとから申請しようとすると被害状況の証明が難しくなるため、片づける前に必ず写真を撮ってください

最初にやること=被害の記録。建物の外観(四方向)、傷んだ壁や基礎、室内の被害、壊れた家財を、日付がわかる形でスマホ撮影しておきます。保険金の請求にも使えます。
制度・手続き内容窓口
罹災証明書住宅の被害程度(全壊・大規模半壊・半壊・一部損壊)を市町村が認定。支援金・減免・仮設住宅の申請に必要市町村の担当課
被災者生活再建支援金住宅が全壊・半壊などの世帯に支給。基礎支援金+加算支援金の構成市町村(内閣府制度)
災害義援金・見舞金自治体・日赤などに寄せられた義援金の配分、自治体独自の見舞金県・市町村
ホテル避難(二次避難)県が確保した旅館・ホテルへの避難。8/4時点で114施設・289件の申し込み県・市町村/避難所の担当者
激甚災害の指定(本激)公共土木施設・農地・中小企業などの復旧事業に対する国庫補助のかさ上げ。個人向け支援とは別制度国(自治体を通じて適用)
公費解体・がれき処理被害家屋の解体費用の公費負担、災害ごみの仮置場市町村
地震保険の請求火災保険に付帯した地震保険。契約者から保険会社へ連絡し損害調査を受ける保険会社・代理店
税・保険料の減免国民健康保険料、固定資産税、公共料金などの減免・支払い猶予市町村・各事業者

※制度の適用範囲・金額・受付期間は災害の指定状況や自治体により異なります。必ずお住まいの市町村の最新の案内をご確認ください。地震保険の考え方は 地震保険は必要か でも解説しています。

熊本県で強い地震が起きやすい理由

今回の地震は、九州内陸にある布田川(ふたがわ)断層帯・日奈久(ひなぐ)断層帯の周辺で発生しました。プレート境界型地震ではなく、陸域の浅い場所で起きる「内陸直下型地震」です。

布田川断層帯のずれによる内陸直下型地震のイメージ図
ポイント

陸の内部で断層がずれることで地震が発生します。震源が浅いため、規模のわりに強い揺れが地表を襲いやすいのが内陸直下型地震の特徴です。

これらの活断層では、2016年4月にもM7.3・最大震度7の平成28年熊本地震が発生しています。今回のM7.1はこれに匹敵する規模で、同じ活断層帯で再び非常に強い揺れをもたらしました。震源が浅い内陸直下型のため、震源に近い地域では建物被害や土砂災害のおそれがあり、余震にも十分な警戒が必要です。

2016年(平成28年)熊本地震との比較

今回の地震は、2016年4月の平成28年熊本地震と同じ布田川・日奈久断層帯の周辺で発生し、規模も震度も近い水準です。2016年は4月14日のM6.5(前震)の2日後に、M7.3の本震が発生し、前震で耐えた建物が本震で倒壊するという被害が広がりました。「大きな地震のあとに、さらに大きな地震が起きることがある」という教訓です。

2026年(令和8年)2016年(平成28年)
発生日時7月28日 16:274月14日 21:26(前震)/4月16日 1:25(本震)
規模M7.1M6.5(前震)/M7.3(本震)
最大震度震度7(宇城市・氷川町)震度7(益城町で2回)
震源の深さ約16km約11km(前震)/約12km(本震)
タイプ内陸直下型(活断層)内陸直下型(活断層)
季節の影響真夏=熱中症・停電時の暑さ対策が課題春=夜間の冷え、その後の梅雨による土砂災害
「本震は済んだ」と決めつけないでください。2016年のケースでは、最初の地震を上回る地震があとから発生しました。今回の地震も、より大きな地震の前震である可能性を完全には否定できません。建物にひび割れ・傾きがある家には戻らず、自治体の応急危険度判定(赤・黄・緑の紙)を確認してください。

断層帯そのものの詳しい解説は 布田川・日奈久断層帯とは、内陸直下型と海溝型の違いは 直下型地震と海溝型地震の違い をご覧ください。

今後の注意点・身の守り方

気象庁は8月4日の会見で、この地域では過去に大地震の発生から1週間程度の間に同程度の地震が続発した事例があるとして、今後1週間程度は震度5強程度以上の地震に引き続き注意するよう呼びかけました。あわせて猛烈な暑さと台風の影響にも警戒が必要です。地盤がゆるんだ状態で大雨が降ると、土砂災害の危険が高まります。次の点に気をつけてください。

  • 熱中症に注意:断水や屋外避難が続くと熱中症のリスクが高まります。こまめな水分・塩分補給を。冷房のある施設への避難(ホテル避難)も検討してください。
  • 台風・大雨に警戒:揺れで地盤がゆるんでいるため、少ない雨量でも土砂災害が起きやすくなっています。気象情報と避難情報をこまめに確認してください。
  • 家具の固定・落下物の確認:寝る場所の近くに倒れてくる家具がないか確認しましょう。
  • 避難経路と持ち出し品:玄関までの通路をふさがない、非常持ち出し袋をすぐ持てる場所に。
  • 土砂災害・ブロック塀に注意:揺れで地盤がゆるんでいる場合があります。斜面や古い塀に近づかない。
  • 緊急地震速報が鳴ったら:まず頭を守り、丈夫な机の下などで身の安全を確保してください。
揺れを感じたら:あわてて外に飛び出さず、まず身の安全を確保。揺れが収まってから火の始末・情報確認を。停電や断水に備えて、飲料水やモバイルバッテリーの確認も。関連リンク:ハザードマップの見方非常持ち出し袋家具の固定

▶ 熊本県の地震情報(リアルタイム)は 熊本県の地震ページ でも確認できます。前回の詳報は 8月5日 熊本地震まとめ、発生当日の詳報は 7月28日 M7.1・最大震度7の地震まとめ をご覧ください。

デマ・偽情報への注意

大きな地震のあとは、SNSで偽の被害写真や、根拠のない「次に地震が来る」予言が必ず拡散します。2016年の熊本地震では「動物園からライオンが逃げた」という虚偽投稿が広まり、救助活動の妨げになりました。生成AIで作られた偽の被災画像も増えています。

  • 日時・場所が具体的に書かれた地震予知は科学的に不可能です。気象庁も「地震の日時を特定した予知はできない」と明言しています。
  • 出典を確認する:気象庁・自治体・報道機関の一次発信か。伝聞(「知り合いが言っていた」)は拡散しない。
  • 画像は要注意:過去の別の災害の写真や、AI生成画像が「今の熊本」として流れます。文字の崩れ・不自然な影は生成画像のサイン。
  • 救助要請の転載:解決済みの要請が拡散し続けると混乱します。転載よりも119への通報を。
  • 義援金の詐欺:8月に入り、自治体や支援団体になりすましたメール・電話による義援金詐欺が実際に確認されています。SNSのDMや個人名義の口座への振込依頼は詐欺を疑い、自治体・日赤など公式の窓口を通してください。折り返しの連絡は、届いたメールや着信の番号ではなく公式サイトに載っている番号にかけ直してください。
迷ったら「拡散しない」が正解です。不確かな情報を止めることも被災地の支援になります。地震にまつわる誤解は 地震雲は本当にあるのか緊急地震速報が外れる理由 でも解説しています。

緊急連絡先・公式情報

命に関わる緊急時は迷わず通報を。119・110・118は緊急通報専用です。用件がはっきりしない相談は #9110(警察相談)や各自治体の窓口をご利用ください。
用途連絡先備考
火事・救急・救助119消防。けが人・火災・閉じ込めなど
事件・事故110警察。危険・不審・交通事故など
海の事故・津波被害118海上保安庁。海での遭難・流された等
警察相談(緊急でない)#9110各都道府県警の相談専用ダイヤル
災害用伝言ダイヤル171録音は「1」、再生は「2」。安否確認に

公式の防災・地震情報

安否確認の詳しい使い方は 災害用伝言ダイヤル171・Web171の使い方 もご覧ください。

よくある質問

熊本地震の被害状況はどうなっていますか?(8月4日時点・発生1週間)
8月4日時点で、災害関連死の疑いや死因を調査中の人を含めて38人が死亡しています。内訳はイオンモール熊本の爆発で7人、日本製紙八代工場の煙突倒壊で9人、熱中症関連死の疑い1人、死因調査中1人などです。住宅被害は1万3690棟(うち全半壊1744棟、一部破損6068棟)に拡大し、宇城市で約4600棟、八代市で約2500棟、氷川町で1261棟が確認されています。被害状況は調査の進展にともない大きく変わるため、最新の公式発表を確認してください。
熊本の断水はどのくらいですか。いつ復旧しますか?
8月4日午後2時時点で、八代市・宇城市など県内4市町の約4万4380戸で断水が続いています。8月3日時点の約7万7000戸からは大きく減り、熊本市は8月3日に復旧が完了しました。残る地域も8月末までに応急復旧が終わる見込みが示されています。原因は水道管の被害に加え、氷川町の浄水場が被災して天草方面へ送水できないことなどです。国交省・自衛隊・日本水道協会の給水車と、海上保安庁の巡視船(八代港・三角港)による給水支援が続いています。
停電は解消しましたか?
7月31日夕方にほぼ解消しました。ピーク時は3万戸を超える停電でしたが、九州電力送配電の見込みどおり31日中に大部分が復旧しています。8月4日時点でも一部で個別の停電が残る場合があるため、九州電力送配電のページで確認できます。
避難している人はどのくらいいますか?
8月4日時点で県内140カ所の避難所に7538人が避難しています。ピークは7月30日の415カ所・1万467人でしたので、避難所数・人数ともに減少しています。一方で熊本市は8月に入って初の酷暑日となり、冷房のない体育館が避難所の多くを占めるため、熱中症とエコノミークラス症候群への対策が引き続き最大の課題です。
ホテルや旅館に避難できると聞きました。どうすればいいですか?
熊本県は「ホテル避難(旅館・ホテルへの二次避難)」として県内114施設を確保し、8月4日時点で289件の申し込みを受け付けています。対象や費用負担、申し込み窓口は県および市町村が案内していますので、避難所の担当者かお住まいの市町村の窓口にご相談ください。また防衛省は、入浴・宿泊・食事の支援ができる約700人収容の船舶「はくおうII」の派遣を決めています。文部科学省も、熱中症を防ぐため空調のある教室を避難所として活用するよう教育委員会に通知しています。
激甚災害には指定されますか?
指定される見通しです。政府は8月3日、今回の地震で被害を受けた公共土木施設や農地などの復旧について、全国を対象とする「本激」として激甚災害に指定する方針を明らかにしました。指定されると、被災自治体が行う復旧事業への国の補助率が引き上げられ、復旧の負担が軽くなります。個人向けの支援(被災者生活再建支援金・罹災証明書にもとづく各種減免)は激甚災害の指定とは別の制度ですので、市町村の窓口で手続きを進めてください。
8月4日も余震は続いていますか?
続いています。気象庁が8月4日に開いた会見によると、この1週間に全国で発生した地震は426回で、熊本県では震度5弱の地震が5回、震度4の地震が18回(4日朝の地震を含む)発生し、活動が活発な状態が続いています。気象庁は今後1週間程度、震度5強程度以上の地震に引き続き注意するよう呼びかけています。このページ上部の「熊本の余震リアルタイム」パネルは約60秒ごとに自動更新されます。
九州新幹線は動いていますか?
博多〜熊本間は7月31日の始発から運転を再開しています(本数を減らした運転)。一方、熊本〜鹿児島中央間は線路や橋りょうなど200カ所を超える被害が確認され、同区間および在来線の宇土〜八代間は8月中の運転再開が困難とJR九州が発表しています。
罹災証明書はいつ・どこで申請しますか?
お住まいの市町村の担当課で申請します。宇城市など被害の大きい自治体では7月31日から罹災証明・罹災届出証明の受付が始まり、8月に入って受付する市町村が広がっています。支援金・税の減免・仮設住宅・ホテル避難などの入口になる書類です。申請前に片づけてしまうと被害の証明が難しくなるため、建物の外観と室内の被害を日付がわかる形で必ず写真に残してください。
義援金をかたる詐欺があると聞きました。
8月に入り、自治体や支援団体になりすましたメール・電話による義援金詐欺が確認されています。SNSのDMや個人名義の口座への振込依頼は詐欺を疑ってください。義援金は熊本県・市町村・日本赤十字社など公式の窓口を通じて送るのが確実です。折り返し連絡する場合は、届いたメールや着信の番号ではなく、公式サイトに掲載された番号にかけ直してください。
車中泊で気をつけることはありますか?
エコノミークラス症候群(血栓)に注意してください。2016年の熊本地震でも車中泊による発症が問題になりました。今回も車中泊中の熱中症による災害関連死の疑いが確認されています。2〜3時間おきに体を動かし、水分を控えないこと。真夏は車内が高温になるため、日陰の確保と熱中症対策も必須です。

出典・データ気象庁(震源・震度データ)/ 各自治体・報道発表の被害情報をもとに一般向けにわかりやすくまとめています。
公開:2026年8月4日 / 最終更新:2026年8月4日(発生1週間となる8/4時点の死者数・住宅被害・避難者数・断水戸数、水道の月内応急復旧見込み、激甚災害の指定方針、ホテル避難、気象庁1週間会見の内容を反映。被害数値は8/4時点の速報値) / 監修:cocoyure編集部(専門監修者は準備中)
停電・断水・交通の各数値は時間単位で変動するため、当ページでは固定掲載せず各事業者・自治体の一次情報へ案内しています。