液状化の危険度マップ|危険な地域ランキング・自宅の調べ方
最終更新: 2026年6月
液状化の危険度を決める3つの要因から、危険な地域ランキング・都道府県別の傾向、自宅リスクの調べ方、危険度が高い場合の対策までを解説します。ご自宅・購入予定の土地のリスク確認にお役立てください。
📊 液状化の危険度を決める3要因
液状化の危険度は、地盤の性質・地下水・地震動という3つの条件がそろうほど高くなります。すべての地盤で起きるわけではなく、以下の条件が重なる場所が特に危険です。
①
緩い砂質地盤
埋立地・干拓地・旧河道など、粒のそろった緩い砂の地盤
②
浅い地下水位
地下水位が地表から10m以内、特に数mと浅いほど危険
③
強い地震動
震度5強〜6以上の揺れが一定時間続くと発生しやすい
3要因がそろうと危険度「高」:砂地盤・浅い地下水・強い揺れの3つが重なる地域が最も危険です。逆に岩盤や硬い台地、地下水位が深い地域では危険度は低くなります。
🏆 危険度が高い地域ランキング
地盤の種類別に、液状化の危険度をランク分けすると以下のようになります。
| 順位 |
地盤・立地 |
危険度 |
代表的な地域 |
| 1 |
埋立地・人工島 |
最高 |
東京湾岸・大阪湾岸の埋立地、人工島 |
| 2 |
干拓地 |
高 |
有明海沿岸、児島湾など |
| 3 |
旧河道・三角州 |
高 |
大河川の河口・低地(濃尾平野など) |
| 4 |
砂丘・砂州 |
中〜高 |
新潟平野、石川県内灘の砂丘地帯 |
| 5 |
谷を埋めた造成地 |
中 |
丘陵地を切り盛りした宅地造成地 |
| 6 |
台地・段丘・岩盤 |
低 |
武蔵野台地など地名に「台・丘・山」が付く地域 |
地名に注意:「浜・洲・州・干・新田・川・沢・谷・江・浦・島・潟」など水に関わる漢字が地名に入る地域は、過去に水域だった可能性が高く危険度が上がる傾向があります。
🗾 都道府県別の液状化危険度
過去の被害実績や地形から、特に危険度が高いとされる地域は次の通りです。
| 地域 | 主な危険エリア | 備考 |
| 千葉県 | 浦安市・習志野市・市川市の湾岸部 | 2011年に約3万棟が液状化被害。浦安市の約8割が被災 |
| 東京都 | 江東区・江戸川区・中央区などの埋立地 | 東京湾岸の埋立地で危険度が高い |
| 愛知県 | 濃尾平野・名古屋市港区周辺 | 低地・旧河道が広がり危険度が高い |
| 大阪府 | 大阪湾岸・此花区・西淀川区など | 埋立地・低地が多い |
| 新潟県 | 新潟市の平野部 | 1964年新潟地震で大規模液状化が発生 |
| 石川県 | 内灘町・かほく市の砂丘地帯 | 2024年能登半島地震で大規模液状化 |
同じ市内でも差が大きい:都道府県・市区町村単位ではなく、必ず番地レベルでハザードマップを確認してください。同じ市内でも台地と低地で危険度は大きく異なります。
🔍 自宅の危険度の調べ方
① 国土交通省 ハザードマップポータルサイト
「重ねるハザードマップ」(disaportal.gsi.go.jp)で住所を入力し、液状化に関するレイヤーを表示すると、自宅周辺の危険度を地図上で確認できます。
② 自治体の液状化危険度マップ
多くの都道府県・市区町村が独自の液状化危険度マップを公開しています。「(自治体名) 液状化 ハザードマップ」で検索してください。5段階前後で危険度がランク分けされていることが一般的です。
③ 地形・地盤の履歴を調べる
国土地理院の「地形分類」や古地図で、その土地が過去に田・池・川・海だったかを確認できます。埋立・盛土の履歴がある土地は危険度が高い傾向です。
土地購入前のチェックは必須:新築・土地購入の前に危険度マップと地盤調査の両方を確認しておくと、後悔のない判断ができます。
🔧 危険度が高い場合の対策
- 地盤改良:柱状改良・鋼管杭・表層混合処理などで地盤を強化する
- べた基礎の採用:建物の荷重を広い面積で分散させ不同沈下を抑える
- 地盤調査の実施:スウェーデン式サウンディング試験で地盤の硬さを確認する
- 地震保険への加入:液状化による建物損害は地震保険で補償される(火災保険は対象外)
火災保険では補償されません:液状化による建物の傾斜・沈下は地震保険の対象です。危険度が高い地域にお住まいの場合は、地震保険への加入を強くおすすめします。
❓ よくある質問
液状化の危険度はどうやって決まりますか?
「緩い砂質地盤」「浅い地下水位」「強い地震動」の3要素で決まります。埋立地・干拓地・旧河道などで地下水位が浅い地域ほど危険度が高くなります。
液状化の危険度が高い地域はどこですか?
東京湾岸(浦安市・江東区など)、大阪湾岸、濃尾平野、新潟平野、石川県の砂丘地帯などです。いずれも埋立地・低地・砂地盤が広がる地域です。
自宅の液状化危険度はどこで調べられますか?
国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」(disaportal.gsi.go.jp)で住所を入力し、液状化危険度のレイヤーを表示すると確認できます。各自治体の危険度マップも参考になります。
液状化危険度が高い土地は買わない方がいいですか?
必ずしも避ける必要はありませんが、購入前に地盤調査を行い、必要に応じて地盤改良を施工することが重要です。地震保険への加入で液状化被害にも備えられます。