🌋 群発地震とは?
前震との違い・続く期間・大地震の前兆か

最終更新: 2026年6月

「同じ場所で地震が何度も続いている」「これは大地震の前触れ?」——そんな不安に答えるのが群発地震の知識です。群発地震の仕組み、前震・余震との違い、いつまで続くのか、前兆なのか、続いている間にできる備えを、過去の事例を交えて整理します。

結論:群発地震とは、突出した本震がないまま、狭い地域で小〜中規模の地震が長期間続く現象。原因は地下のマグマや水(流体)の移動と考えられています。多くは大地震に至らず収まりますが、まれに大きな地震につながることも。前兆かを心配するより、続いている間に備えを固めるのが現実的です。
目次
  1. 群発地震とは
  2. 前震・余震との違い
  3. なぜ続く?原因
  4. 大地震の前兆なのか
  5. 続いているときの備え

📖群発地震とは

群発地震とは、特定の狭い地域で、はっきりした「主役」となる地震がないまま、小さな地震から中規模の地震までが長期間にわたって次々に起こる現象です。「群発」はむれて発生するという意味で、地震が群れのように集中して起きることからこう呼ばれます。

通常の地震は「大きな本震→だんだん小さくなる余震」という流れをたどりますが、群発地震では同じくらいの規模の地震が、増えたり減ったりしながら続くのが特徴です。火山地帯や、地下に水(流体)が多い地域で起こりやすいことが知られています。

有名な事例:長野県の松代群発地震(1965〜1970年、約5年半)、伊豆半島東方沖の群発地震、そして石川県の能登半島では2020年ごろから活動が活発化し、数年続いたのち2024年の大地震に至りました。

🔀前震・余震との違い

似た言葉に「前震」「余震」がありますが、これらには必ず本震という主役があります。群発地震との違いを整理します。

種類特徴
本震一連の地震活動の中で最も規模が大きい地震。
前震本震の前に同じ領域で起きていた地震。あとから見て「前震だった」と分かることが多い。
余震本震のあとに続く、本震より小さい地震。時間とともに減っていく。
群発地震突出した本震がなく、同規模の地震が群れのように続く。本震→余震の形を取らない。

震度やマグニチュードの基本は 震度とマグニチュードの違い もあわせて確認してください。本震・余震の起こり方は 直下型と海溝型の違い でも解説しています。

💧なぜ続く?原因

群発地震の主な原因は、地下深くのマグマや水(流体)が移動して、岩盤の割れ目に入り込み、断層をすべりやすくすることだと考えられています。流体の圧力で岩盤が少しずつ動くため、ひとつの大きな破壊で終わらず、長期間にわたって小さな地震が繰り返されます。

いつ収まるかは流体の動き次第で、数日〜数週間で収束することもあれば、数か月〜数年に及ぶこともあります。終わりの時期を正確に予測することはできません。

⚠️大地震の前兆なのか

もっとも気になるのが「これは大地震の前兆では?」という点でしょう。結論から言うと、多くの群発地震は大地震に至らずに収束しますが、まれに大きな地震につながることもあります。能登半島のように、長く続いた群発地震の延長線上で大地震が起きた例もあります。

ただし予知はできない:群発地震が続いているからといって、いつ・どれくらいの大地震が来るかを予測することはできません。逆に「群発が収まったから安全」とも言えません。前兆かどうかにとらわれず、いつ大きな揺れが来てもいいように備えることが唯一の現実的な対策です。

「地震が増えている気がする」という不安については 地震は予知できるのか、根拠のない噂については 地震雲は前兆か もあわせてご覧ください。

続いているときの備え

群発地震が続いている地域では、「次に大きいのが来るかも」という前提で準備しておくのが安心です。揺れに慣れて油断しがちな時期こそ、基本の備えを見直しましょう。

まとめ:群発地震は本震のないまま地震が続く現象で、原因は地下の流体・マグマの移動。前兆かどうかは誰にも分かりませんが、続いている間に家具固定・備蓄・避難準備を整えることが何より大切です。お住まいの地域の揺れは リアルタイム地震マップ で確認できます。