液状化現象が日本で初めて大規模に確認された地震。新潟市の市街地が広範囲にわたり沈下・傾斜し、鉄筋コンクリートの建物が倒れず横倒しになった映像が世界に衝撃を与えた。死者26名。
1964年6月16日午後1時1分、新潟県沖の深さ約34kmを震源とするM7.5の地震が発生した。新潟市・長岡市・三条市など新潟県の広い範囲で強い揺れが観測され、震後には津波も発生した。
地震発生後まもなく液状化現象が各地で発生。新潟市の低地・砂丘部では地盤が一斉に液状化し、建物の沈下・傾斜が多発した。
新潟市では石油タンクが倒壊して火災が発生し、2週間以上燃え続けた。また昭和大橋(橋梁)が落橋するなどインフラ被害も深刻だった。
津波は新潟港で最大波高約4mを記録。佐渡島や粟島にも被害が及んだ。
日本海東縁変動帯に位置する活断層の活動による地震。新潟市は信濃川流域の沖積低地・砂丘地帯に発達した都市であり、地盤が液状化しやすい条件が揃っていた。
「液状化現象」はこの地震で初めて大規模・体系的に調査・記録され、その後の地盤工学・耐震設計に大きな影響を与えた。
新潟地震は「液状化研究」の出発点となった歴史的地震であり、地盤調査・液状化対策の必要性を工学的に示した。その後の建築基準法・宅地造成規制法の整備に影響を与えた。
2011年の東日本大震災でも液状化被害が広く発生し、新潟地震の教訓が再び注目された。