🗺 有馬-高槻断層帯とは?
大阪・神戸を結ぶ活断層のリスクと備え
最終更新: 2025年1月
有馬-高槻断層帯は兵庫県南部から大阪府北部にかけて東西に延びる活断層帯です。阪神間の都市部を横断し、発生すれば神戸・宝塚・伊丹・高槻など大都市圏に甚大な被害をもたらす可能性があります。政府評価でAランクに指定されています。
🔍有馬-高槻断層帯の概要
有馬-高槻断層帯(ありまたかつきだんそうたい)は、兵庫県神戸市北区の有馬温泉付近から、宝塚市・伊丹市・摂津市を経て大阪府高槻市・枚方市にかけて東西に延びる活断層帯です。全長は約60kmで、大阪・神戸という二大都市圏の中間部を横断しています。
この断層帯は六甲山地の南縁に沿って発達しており、1596年の慶長伏見地震(M7.5)を引き起こしたとも言われています。1995年の阪神・淡路大震災を起こした野島断層と平行する関係にあり、近畿地方の地震リスクを語る上で欠かせない断層帯の一つです。
野島断層との関係:1995年阪神・淡路大震災を引き起こした野島断層は有馬-高槻断層帯と平行して走っています。近畿地方では複数の断層帯が密集しており、一つの断層活動が周辺断層の応力変化をもたらす可能性も指摘されています。
📍位置と通過する地域
有馬-高槻断層帯は六甲山の南麓から北大阪にかけての人口密集地帯を横断します。
西部(神戸市北区〜宝塚市)
📍 兵庫県南部⚠️ 断層直上
有馬温泉から宝塚市にかけての区間。断層の直上では地表変位のリスクが高く、傾斜地での地すべり・崖崩れにも注意が必要。
中部(伊丹市〜摂津市)
📍 兵庫〜大阪府境⚠️ 震度6強〜7想定
伊丹空港周辺から大阪府摂津市にかけての平野部。軟弱地盤の割合が高く、揺れの増幅が懸念される。
東部(高槻市〜枚方市)
📍 大阪府北部⚠️ Aランク
高槻市・枚方市など北大阪の住宅密集地。断層の東端部にあたり、上町断層帯などほかの断層帯とも近接している。
⚠️地震リスクと発生確率
地震調査研究推進本部の評価(2021年版)では、有馬-高槻断層帯の30年以内の地震発生確率はほぼ0〜0.09%とされていますが、活動間隔の不確実性が大きく「Aランク」に分類されています。
- 最大マグニチュード:7.5程度
- 平均活動間隔:2,000〜3,000年程度
- 最新活動時期:1596年(慶長伏見地震)の可能性あり
- 断層運動の種類:左横ずれ断層(一部逆断層成分を含む)
発生確率と「Aランク」の意味:確率の数字は低く見えますが、30年という単位は短期間です。最新活動から約430年が経過しており、過去の活動間隔と照らし合わせると次回活動が近づいている可能性があります。確率の低さを過信せず備えることが重要です。
🏚沿線地域への影響
神戸市・宝塚市・伊丹市
断層帯に最も近い都市です。有馬-高槻断層帯が活動した場合、直上では震度7の揺れが予想されます。宝塚・伊丹周辺は1995年の阪神・淡路大震災でも大きな被害を受けており、地盤や建物の脆弱性についての知見が蓄積されています。旧耐震基準の建物は特に倒壊リスクが高まります。
高槻市・茨木市・摂津市
大阪府北部の都市群は断層帯東部の影響圏です。高槻市は2018年の大阪府北部地震(M6.1)でもブロック塀倒壊などの被害が発生しており、地震リスクに対する意識が高まっています。震度6強〜7の揺れが想定されます。
大阪市・神戸市中心部への波及
断層帯から離れた大阪市・神戸市の中心部でも、地盤条件によっては震度5強〜6弱の揺れが及びます。大阪湾岸の軟弱地盤では揺れが増幅されやすく、液状化リスクも重なります。
🛡備え方
- 兵庫県・大阪府の地震被害想定(有馬-高槻断層帯地震)で自宅周辺のリスクを確認する
- 断層帯近くの斜面・谷沿いに住む場合は、土砂災害ハザードマップも必ず確認する
- 1981年以前の旧耐震基準の建物は耐震診断・補強を検討する
- 宝塚・伊丹など阪神間の方は液状化マップも確認し、家具固定を徹底する
- 南海トラフ地震との複合災害を想定し、3日〜1週間分の備蓄を確保する
- 地震保険への加入を検討する