🗺 上町断層帯とは?
大阪直下の活断層リスクと防災対策
最終更新: 2025年1月
上町断層帯は大阪市の直下を南北に貫く活断層帯で、活動すれば大阪都市圏に甚大な被害をもたらすと予測されています。政府の評価でAランクに指定されており、大阪府の被害想定でも最大死者数万人規模が試算される最重要リスクです。
🔍上町断層帯の概要
上町断層帯(うえまちだんそうたい)は、大阪府北部から和泉市付近にかけて南北に延びる活断層帯です。上町台地(大阪城がある丘陵地)の西縁に沿って走っており、大阪の都市構造そのものと深く関わっています。
大阪平野は上町断層帯の東側が隆起し、西側が沈降することで形成された地形です。過去に何度も繰り返し活動しており、将来も必ず活動すると予測されています。
大阪府の被害想定(上町断層帯):大阪府が2022年に公表した被害想定では、上町断層帯地震(M7.5)で死者最大約2万人・建物全壊最大約13万棟が試算されています(冬の深夜・風速8m/s想定)。
📍位置と通過する地域
上町断層帯は大阪市の中心部を縦断するため、影響を受ける地域が非常に広範囲に及びます。
大阪市区間(北区〜住吉区)
📍 大阪市全域⚠️ 最大震度7想定
上町台地の西縁に沿って大阪市内を南北に通過。断層の直上・直近では地表変位が生じる可能性がある。
堺市・東大阪市区間
📍 大阪府南部・東部⚠️ 震度6強〜7想定
断層帯南部は堺市方面に続く。周辺の大阪平野は軟弱な沖積地盤が広がり、揺れが増幅されやすい。
和泉市〜岸和田市区間
📍 大阪府南部⚠️ Aランク
断層帯の南端部。泉州地域は古くから地震被害を受けており、沿岸部では津波リスクも重なる。
⚠️地震リスクと発生確率
地震調査研究推進本部の評価(2022年版)では、上町断層帯の30年以内の地震発生確率は2〜3%とされており、「Aランク」に指定されています。
- 最大マグニチュード:7.5程度
- 平均活動間隔:2,000〜3,000年
- 最新活動時期:約2,000年前と推定
- 断層運動の種類:西側隆起の逆断層
発生確率2〜3%の意味:「低い確率」に見えますが、30年間で約2〜3%は、交通事故で亡くなるリスクと同程度とも言われます。大阪に住む方は南海トラフ地震とあわせた複合的な備えが重要です。
🏚被害想定
大阪府が公表した被害想定(2022年)によると、上町断層帯の地震(M7.5)では以下の被害が想定されています。
| 項目 | 最大想定値 |
| 死者数 | 約2万人 |
| 負傷者数 | 約12万人 |
| 建物全壊棟数 | 約13万棟 |
| 建物焼失棟数 | 約11万棟 |
| 避難者数(1週間後) | 約130万人 |
特に大阪市内の密集市街地では火災の延焼が懸念されており、木造建物が密集する地域では被害が集中する恐れがあります。
🛡備え方
- 大阪市のハザードマップ(上町断層帯地震想定)で自宅周辺の揺れ・液状化リスクを確認する
- 木造密集地域に住む場合は、耐震診断と耐震補強を優先する
- 大阪市内の多くの地域は地盤が軟弱なため、家具の固定が特に重要
- 南海トラフ地震との複合災害も想定し、3日〜1週間分の備蓄を確保する
- 地震直後の帰宅困難対策(職場や学校での備蓄・行動計画)も検討する
- 地震保険への加入を検討する